T字管補強板下の減肉の高精度計測のための超音波多重反射法の開発

摘要

T字配管補強板下の減肉高精度計測のため、可変くさびにより補強板と母管のすみ肉溶接部を避けるとともに、曲率を考慮した伝搬距離計算を用いる超音波多重反射法を提案する。超音波の伝搬形態としては、いくら伝搬しても回折による発散が無いと仮定するCB（collimate beam）モデルを用いる。本方法を、異なる深さの減肉を有する実機模擬試験体に適用した結果、従来の算出法より小さい±0.1mm以内の誤差で減肉深さが計測可能であることが分かった。