10kW小型風力発電機「風流鯨（かぜながすくじら）」の開発について

摘要

環境の中でもエネルギーに関して言えば、省エネルギー技術と創エネルギー技術の両方が求められる時代である。 当社は、これまで取り組んできた住宅の温熱環境を改善する技術などの省エネルギー技術に加え、自然エネルギーを利用した再生可能なエネルギーで発電する技術開発も必要であると考えている。 そこで我々は、再生可能なエネルギーの中で身近な自然エネルギーとして、近年世界各地で利用が進められている風力発電に着目した。 日本の風力発電目標導入量は2010年までに300万kWで、2004年度末で総設備容量約93万kW導入されている。今後も風力発電事業におけるこの流れは加速するものと考えられる。 本稿では、10kW小型風力発電機「風流鯨（かぜながすくじら）」の開発に関して、コンセプト作りからシステム検証までの一連の流れを記す。