目視試験結果を用いたコールドジョイントの耐久性照査手法に関する実験的研究

摘要

コンクリート構造物の施工欠陥に対して診断を行う場合，一次診断として目視試験を行っている．日本非破壊検査協会では、目視試験方法をNDISとして規格化しているが、これには施工不良や劣化に対する試験方法についての規定であり、試験結果と耐久性との関連については記載されていない．本研究では，施工欠陥の一つであるコールドジョイントについて116人による目視試験を行い，評価結果に個人差がほとんど生じないことを明らかにするとともに，その評価結果と塩分浸透性との間に強い相関性があることを報告する．