燃料電池総合ガイド：FC Technology FILE－燃料電池の最新動向が分かる

摘要

水素と酸素を反応させ電気と水を発生する燃料電池は、小容量ながら高い発電効率·環境性の良さなどの特性を持つ。 その歴史は1801年にデービー卿（イギリス）が考案を発表し1839年にグロ－ブ卿（イギリス）が初の発電実験に成功とかなり古くから存在しているその後いくつかの変遷を経て1960年代からは主に宇宙航空産業で活躍してきた水素·燃料電池の技術が、いま我々の生活と密接な関わりを持とうとしている。 2004年初頭、経済産業省は「国のエネルギー政策は水素エネルギーを基幹にする」と発表した。 燃料電池は一躍、我が国の将来を左右する重要な技術となったのである。 現在燃料電池の開発は各社急ピッチで進められている。 東京モータショーでは燃料電池自動車が各社から出品され、試乗会には長蛇の列ができた。 また定置用燃料電池は首相公邸へ「世界初商用機第一号」となるPEFC（固体高分子形燃料電池）2機が導入された。本誌ではクリーンエネルギー社会の根幹を担い、いま最も熱い燃料電池の技術·最新動向を一覧にして紹介する。 一日も早い燃料電池社会の到来を願って。