住宅·ビルともリフォームに期待--PV搭載や遮熱·ちぢみ塗装の高機能材も

摘要

スチール屋根·壁材の市場規模がどの程度なのか、例年、（社）日本金属屋根協会が調査して公表する。しかし、03年度については同協会事務局の人手不足から取りまとめ作業が大幅に遅延、まだ公表する段階にないという。 従ってスチール屋根材の実需動向を正確に把握するのは困難だが、一連の取材を通じて03年度は住宅用成形屋根材、工場·倉庫など向け長尺屋根材とも前年比若干増加、マーケットは02年度を底に回復基調にあるという感触が強い。 まず工場·倉庫·店舗·事務所·公共施設など大型建物用の長尺屋根材は、景気回復·企業業績の好転などにより民間の建設投資意欲が強まりっつあることから、需要増大を期待できるという意見が強い。 例えば（財）経済調査会の最新データ（04年11月）によると、工場着工床面積は02年度の855.4万m~2を底に03年度13.7％増、04年度見通し29.1％増、05年度予測5.8％増と増加が続く。 また、倉庫も02年度649.4万m~2から03年度9.4％増、04年見通し18.0％増、05年度予測7.6％減とまずまずの水準が続く。