「二酸化炭素炭層固定化技術開発」における圧入予備実験について

摘要

CO_2左き芸層固定化技術開発の成果は仁国内石炭資源（非採掘炭）の有効利用と我国の中長期的温暖化対策に資するとともに，膨大な石炭資源を有する発展途上国への技術移転に貢献でき，我国の産業競争力強化につながるものである。 現在，カナダやEU等の諸外国においても，CO2地中（炭層）隔離プロジェクトが進められている。 カナダのARCでは,発電設備の排煙を処理せずに炭層に注入する技術の実用化に関する現場実験を行っており1），ポーランドのRECPOLでは，炭層におけるCO_2の永久的な貯留に関する技術的,経済的な実現可能性を検討するために,基礎研究り見場実験を行っている。 本技術開発の要素技術は海外と共通であるが，我が国固有の炭層特性（多い断層，摺曲した地層，新しい地質年代等）を考慮した独自の技術開発が必要である。 CO_2隔離は，CO_2削減への量的寄与が顕著であり，かつCO_2分離·回収等の各種技術との統合が可能である。