二酸化炭素炭層固定化技術開発CO_2圧入予備実験について

摘要

温室効果ガスの一つである二酸化炭素（以下，CO_2と称す）の削減方法として，地中（帯水層）貯留技術が有望視されているが，石炭層にCO_2を圧入することによって，包蔵されている炭層メタンガス（以下，CH_4と称す）を天然ガス資源として回収するCO_2炭層固定技術が新たな技術として期待されている（第1図）．既に米国等の海外諸国では，炭層固定を有望なCO_2隔離技術として位置付けて研究開発を進めており，日本でも平成14年度に経済産業省の「二酸化炭素固定化·有効利用技術等対策事業」の一つとして二酸化炭素炭層固定化技術開発が着手された（㈱関西総合環境センター（2004），（株）環境総合テクノス（2004），㈱環境総合テクノス（2005））。