高カボルト摩擦接合された2面添接形式鋼トラス橋格点部の力学的挙動とその有効幅算定法に関する2，3の考察

摘要

現在，我が国には高度経済成長期およびそれ以前に建設されたトラス橋が多数現存しており，その多くは今も供用されている．そのような中，2007年8月，米国ミネソタ州ミネアポリス市にて上路トラス橋I－35WMississippiRiverBridgeが崩落し，死者13名，被害車両約100台の落橋事故が発生した．また，その2カ月前には，我が国で木曽川橋（下路トラス橋）の斜材破断が発見されるなどトラス橋の事故が相次いだ．