電力工事におけるシールドの高速施工：F-NAVIシールド工法

摘要

F－NAVIシールド工法は，従来の技術延長上にないアイディア（前胴部の首振りによる方向制御）を駆使して，いままでの高速施工工法が有していた課題を解決したシールド掘進方法である。 今回，同工法を電力洞道工事に適用し，高速施工の実績を上げることができた。 シールド発進当初，予想外の高推力を受けたが，首振りによる方向制御を使用して掘進速度と精度を確保し，高速施工に不利なずり綱車による排土方式ながら最大月進500mを超える記録を残した。 この施工実績は，今後のシールド工事長距離化に対応するひとっの方向性を示せたと考える。