国土交通省におけるロボット等を活用した建設施工に関する取組み

摘要

土木工事においては，雲仙。 普賢岳のような災害復旧現場のほか，地下空間，トンネル，急傾斜地，土壌汚染地における工事など，危険や苦渋を伴う作業が含まれていることが多く，そのような建設施工の作業環境を改善し，作業の安全性を向上させる新しい技術として，人に代わってロボット等が作業をするロボット施工の活用が期待されている。 国土交通省では，平成15年度より平成19年度までの5ヵ年の計画で，最先端のITやロボット技術を活用し，3次元空間データを用いた施工技術や遠隔操作ロボット等による施工技術の研究開発に着手した。 本報文では，国土交通省におけるこのようなロボット等によるIT施工システムに関する技術開発の取組みの計画概要を紹介する。