加速度計とGPSを利用した締固めの管理方法の高度化

摘要

一般に盛土の品質管理は材料別に試験盛立てを行い，この結果に基づいて工法規定で管理することが多く，施工方法，施工手順を定め，それを確実に遵守することが施工管理項目となる。 近年ではこの手法に，GPSを用いて転圧機械の位置や軌跡を計測し，転圧エリアと転圧回数を管理するシステムが導入されることも多くなってきている。筆者らはこのような施工管理手法を発展させ，品質規定にも適用可能な新たな加速度センサとGPSを組合わせた新しい締固め管理手法を開発し，フィルダムの現場等に適用した。 この新しい管理システムにおいて加速度データを解析した結果，これらのデータは締固め評価の指標となり得ることが確認できた。