傾斜角90度東及び西向きに設置したPVモジュールを用いた発電効率に与える日射強度及び入射角の影響とその評価

摘要

近年，エネルギー問題や環境問題が世界的な規模で早急な対策を必要としている，我が国では，この一つの対策として2010年までに太陽光発電システム（以下，PVシステム）を約482万kW導入することを決めている．しかし，1998年度実績で13.3万kW,1999年度で20.9万kWと現行の対策では2010年でのPVシステム導入量は目標の半数程度になるという予測であるのが現状であり，現段階でのPVシステムの役割は地球環境の保護を宣伝する立場であるに過ぎない．今後PVシステムが本格的に普及するには，技術面としては，低コスト化·高効率化が重要であり，また，政策面としては，優遇制度や需要家への啓蒙が必要であるなど，一層の努力が求められる．