発電設備における状態監視と潤滑管理の取り組み

摘要

発電設備は，近年の軸受加工技術や加工精度の向上，また，材料製造技術等の向上により寿命の延伸化が顕著であり，定期的に点検整備を実施する保全方式は必ずしも適切とは言えない状態になっている。特に，分解点検に多くの費用と時間を要するすべり軸受，転がり軸受には，種々のパラメータにより外部から非分解で評価した上で，適切な時期に保守を実施する最適保全性が求められている。本稿では，軸受の状態管理に潤滑診断法を取り入れ，保全方式をTBMからCBMへと移行させて点検周期の延伸化やコスト低減を図った例として，発電設備における状態監視と潤滑管理の取り組みを紹介ずる。