NIMSとシヤープが、8KTVに適した白色LEDの試作に成功、18年までに実用化目指す

摘要

物質·材料研究機構（NIMS）とシャープは、8Kテレビに適した白色発光ダイオード（LED）の試作に成功した。液晶ディスプレイ（LCD）は、LEDバックライトが放つ白色光を色フィルターで3原色に分解して画像を表示する装置であり、色再現性の向上にはバックライトに含まれる赤、緑青の3原色の色成分の色純度を向上させる必要がある。現状のバックライトでは赤色や青色成分の色純度と比べて、特に緑色成分の発色が悪く問題となっていた。同研究グループは今後、材料特性の改良による明るさ改善と低コスト化を進めた後に液晶テレビに組み込んで色再現性の調整を行い、2018年の8K実用放送開始に向け、バックライトに適した白色LEDの実用化を目指していくとしている。