Norsk Hydro の Pors Mg工場閉鎖の影響

摘要

ノルウェーのNorsk Hydro社の企業集会は10月末に，同社の取締役会が勧告したPorsgrunn工場におけるマグネシウムー次地金の生産中止を11対8の僅（きん）差で承認し，42，000mt／年の一Mg工場閉鎖が確定した。 生産は2001年11月から段階的に減少され，2002年1月以降の生産量は極めて少なく，4月に全面的に停止する。 同社では閉鎖の原因は中国からの安値の輸出Mgのためとし，今や世界市場のほとんど40％を占めるに至った中国品がMg市場を永久に変えてしまったと説明した。 しかし欧州市場の一部では，これまでに一連の攻撃的な価格引き下げを行ってきたHydro自身の市場戦略も同様に非難されるべきであるとみている。 生産が漸次縮小されるに伴い現場で製錬に直接従事している労働者350名を含め総計600名の従業員が解雇される。 また同社は工場施設の評価替えを行い，簿価を2億7，000万クローネ（約3，085万米ドル）引き下げた。 閉鎖関連の総費用は7～8億クローネ（約8，000～9，140万ドル）と推定され，これは同社の2001年第4四半期または2002年上半期の決算に計上される。