コバルト異常急騰の陰にファルコン要素

摘要

コバルトの相場が急騰、今週に入って2004年12月以来の鱒ンド当たり20ドルを示現した。 まだ、先行き騰勢は衰えず28－30ドル相場の再来を予測する市場関係者も出てきた。 背景には①ファルコンブリッジ社晶で代表される高品位コバルトの買い占め②これに連動した将来におけるタイト感の台頭③高品位コバルトの生産者在庫の払底－が指摘されている。 しかし、コバルトをめぐる需給関係はステーブルなので異常高騰が長続きする可能性は希薄だが、多分に戦略的な買い占めが今回の相場急騰の陰の力である。 このため相場の行方は不透明な部分を残している。コバルトの相場が上昇気流に乗りだしたのは3週間前、エキストラ一夕社がファルコンブリッジ社買収に実質勝利した時期を起点としている。 コバルト相場はその市場狭陰性から多分に"密室"的な動きをするメタルである。今回もどの複数トレーダーかは不明だが、強力にファルコンブリッジ社産の高品位コバルトを対象に市場からの買い占めに動き出した。高品位コバルトには需給タイト感がでいる。