粒子·流体系分離操作としての膜濾過プロセス

摘要

LedbとSourirajanによる非対称の酢酸セルロース製逆浸透（Reverse Osmosis，RO）膜の開発により膜分離が初めて実用化され，海水淡水化に大きな成果を挙げてから，まだ高々四，五十年ほどしか経ていないことを考えると，膜分離技術は蒸留，ガス吸収，抽出，吸着などの他の分離法に比べて比較的新しい技術として位置づけられよう。 しかしながら，膜分離技術は現在では産業においても我々の身の回りにおいても欠くことのできない分離技術として広く利用されている。