世界自然遺産候補地の検討について

摘要

世界自然遺産は、世界的な見地から見て観賞上、学術上又は保存上顕著な普遍的価値を有する特徴ある自然の地域、脅威にさらされている動植物種の生息地、自然の風景地等を対象とする世界遺産である。 屋久島及び白神山地が我が国境初の世界自然遺産に登録されてから一〇年が経過し、この間、世界遺産に対する国民の関心は一層の高まりを見せている。 また、現在、世界遺産リスト等を作成する世界遺産委員会においては、各国政府として当面五～一〇年程度の間に推薦を予定する候補地の一覧である「暫定リスト」の事前提出を義務化する方向で検討が行われている。