データからみたリーフ緑茶消費の実態と展望⑨　クロスセクションデータからみた各種飲料の消費動向

摘要

前回は1970　 （昭和翌年から2005（平成17）年までの年次データを用い、リーフ緑茶の消費動向を競合飲料の動きもふまえてあとづけた。統計分析を行う際、このように時間の経過にしたがってデータがどのように変化したかを明らかにする方法をタイムシリーズ　 （時系列）分析という。 　 次にこの項では、タイムシリーズに対する概念であるクロスセクション　 （横断面）分析により、リーフ緑茶の消費動向を検討する。 クロスセクション分析では、まず時期を限定し、その年のリーフ緑茶消費と、リーフ緑茶消費に影響を与える諸要因、すなわち、収入、世帯主年齢、地域性との関係を、他の飲料との競合も念頭に置きながら考察する。