夏秋栽培トマトにおけるトマトハモグリバ工の発生消長およびハウス侵入後の幼虫食痕の発生分布

摘要

夏秋栽培トマトにおけるトマトハモグリバエの発生消良　 ハウス侵入後の幼虫食痕の広がり，トマト複葉の着生位置と食痕数の関係などを明らかにした．トマト被害袋から羽化したLiriomyza属ハモグリバエは，5月はナスハモグリバエL.bryoniaeのみ，6月はナス／＼モグリバエとトマトハモグリバエL.sativaeの混発，7～10月は全てトマトハモグリバエであつた．トマトハモグリバエ幼虫の食痕は6月中旬から発生し，7～8月の発生は比較的少なかったが，り月に入ると急増し，発生ピークはり月卜旬であった．成虫がハウスに侵人すると，食痕は侵入後14日程度で，ハウス全体の株に広がり，トマトの栽相場所に関係なく，どの株にも一様に発生した．食痕の発生は下位の複葉ほど多い傾向がみられた．