ポジテイプリスト制度の導入に向けて⑧ 他作物からの農薬のドリフトについて考える

摘要

懸念されるドリフ卜 -従来の残留基準値は農薬として使用可能な作物に対して設定されていました。 使用したのであれば残留するのは当然であり、残留基準値が必要であるというのも当然です。 ただ逆に、使用していないのであれば残留していないはずという前提もありました。 現在の法律では残留基準値のない農薬が検出されても取締対象になりませんが、ポジティブリスト制では暫定基準値や一律基準値という厳しい数値が適用され、基準値オーバーとなることが懸念されます。お茶で考えると、お茶に登録を持っている農薬ならば大きな値の残留基準値を持っていますが、そうでない農薬は基準値が低くなっているケースが目立ちます。