教イヨウコナガチビアメバチの繭期間における温度処理が発育に及ぼす影響

摘要

したがって，我が国で本種を利用するためには，室内等で増殖した蜂を毎年コナガの発生に合わせて接種的に放飼する必要がある．この場合，放飼しない季節に生産される蜂は無駄になるが，蜂を維持するために飼育は通年行わなければならない．しかし，放飼を行わない季節に生産される蜂を放飼時期まで長期間保存できれば，放き農業生物系特定産業技術研究機構　 東北農業研究センター飼時期における蜂個体数の確保と生産コストの削減に繋がる．そこで，繭での長期保存を想定し，異なる温度条件における本種の繭期間の発育について調査した．