WSシリーズ漏洩電流表示付き遮断器

摘要

感電保護·漏電火災保護として漏電遮断器が一般的に使用されているが，この漏電遮断器が漏電トリップした場合に，①漏電トリップが再現しない，②漏えい（洩）電流値が高調波の影響で測定が困難，などの理由から原因調査が困難な場合が多い。そこで，漏電遮断器の動作原因調査を支援する機器として，WSシリーズのノーヒューズ遮断器及び漏電遮断器に各種漏洩電流値の液晶表示ユニットを搭載した"漏洩電流表示付きノーヒューズ遮断器·漏電遮断器"を製品化した。 これにより，電路に零相変流器(ZCT)及び計測器等を設置することなく電路の絶縁劣化状態や漏電事故状況を簡単に把握できる。 また，液晶表示ユニットの制御電源は遮断器内部から取っているため，特別な配線作業は不要である。 この制御電源は遮断器がオフ状態又はトリップ状態では切れるが，内部へ電気二重層コンデンサを内蔵しているため，各種漏洩電流情報を表示することが可能である（停電補償時間100時間）。 主な特長は次のとおりである。 （1）各種漏洩電流の計測と表示（現在値，最大値，移動平均値，移動平均の最大値，各最大値の発生経過時間）（2）漏電警報の設定感度を細かく設定可能，さらに，接点警報出力を標準搭載（3）漏電トリップ発生時の漏電事故電流値及び漏電事故発生からの経過時間を表示（漏電遮断器のみ）（4）三菱電機製漏電遮断器のアクティブフィルタと同じ特性のフィルタを内蔵しており，漏電遮断器の動作特性に合った漏洩電流値を表示可能（5）漏電警報のみで漏電トリップ動作しない漏洩電流表示付きノーヒューズ遮断器もラインアップ