500kV系統用ポリマー形避雷器

摘要

500kV系統に設置し，雷などによる過渡的な異常高電圧からの保護に用いるポリマー形避雷器を開発した。ポリマー形避雷器は，外被材にシリコーンゴムを使用しており，磁器がい管を使用したがいし形避雷器と比べて小型·軽量であり，耐震性能に優れていることなどから，国内で適用が広まりつつある。当社のポリマー形避雷器は，酸化亜鉛（ZnO）素子などの内部要素を外被材のシリコーンゴムで直接モールドする構造を採用することによって，容積，質量を現行のがいし形避雷器に比べそれぞれ15%，10%まで大幅に小型·軽量化し，耐震性能を確保しつつ機器設置費用の削減を可能にした。また，中汚損地区（等価塩分付着密度が0.03～0.06mg／cm~2の地区）に対応した耐汚損性能を満足する外被形状を適用し，定期的な洗浄を不要として保守費用の削減を可能にした。