三菱FAメカトロニクス技術開発の方向性

摘要

リーマンショックを発端とする世界的な経済の混乱の中で大きな影響を被った国内経済も，ようやく回復の途につき始めた。こうした中，経済産業省では，ものづくりをベースとした先端製造立国を目指す日本として，世界的な技術開発競争の中で勝ち残るために，産学官連携で国内の技術戦略マップ作りを継続的に進めている。また，（財）製造科学技術センターでは，（社）機械工業連合会の委託によって，2009年度に“ものづくり技術戦略ロードマップ”が策定された。本稿では，こうした国内におけるものづくりの将来動向を踏まえ，今後求められると予想されるキー技術と，FAメカトロニクス事業（NC，レーザ，放電）における三菱電機の指向する技術の方向性，製品への適用事例について述べる。