'JIT'を旗印に環境改善活動

摘要

三菱電機㈱冷熱システム製作所（以下“冷電”という。 ）が取り組んできた“JIT (Just In Time)生産革新活動”の手法を環境保全部門でも“全所をあげてのJIT活動”の一環として取り入れ，JITの精神である“必要なものを，必要な時に，必要な量だけ”の考え方で取り組んできた活動が“環境JIT”である。 2003年10月にキックオフした“冷電JIT生産革新活動”に遅れること1年，2004年10月から“排水経路の見える化，不適箇所の即改善”を“環境JIT”の最初のテーマとして活動を開始した。 “環境JIT”は，排水改善，廃棄物削減，省エネルギー推進を“環境保全の3つの柱”に位置付け，活動している。 芭潘U路の見える化，不適箇所の即改善”では工場内にある排水溝，マンホール，会所に“どんな水がどの方向に流れているか”を調査して路面に書いたところ，雨水溝の中に“特定排水配管”があったり，油倉庫のすぐ横に雨水ピットがあったりと，“現状が見えると問題点がわかる”ことを体験した。 省エネルギー活動では，JITの基本概念である“必要なところで，必要な時に，必要な量だけを使う”という発想のもとに，“6つの視点”という省エネルギーツールを使って，エネルギー使用状況を検証，具体的改善活動への展開に成功した。 ここでは，行動指針にある“最初から100点をねらうのではなく，50点でも良いからすぐにやる。 ”という精神で活動してきた内容について事例を交えながら述べる。