食品衛生法で定めるポジデイブリスト制度に対する飼料中の農薬の残留基準の設定について（案）

摘要

畜産物への農薬の残留は飼料の汚染が主原因であることから、川上にあたる飼料で対策をとることにより、食品の安全性の確保を行うこととする。 基準化の対象とする農薬について諸外国（米.豪.加）で穀類や乾牧草に使われる農薬や肥飼料検査所でこれまでに検査.調査して検出された農薬を優先的に設定（約160種類）する。 穀類や乾牧草は、家畜の摂取割合が高いことから、穀類や乾牧草を通じて畜産物中に過度に残留するリスクが高いためである。 平成18年度以降も、上記に該当する新たな農薬がみつかれば順次、設定していく。 本基準と暫定基準について本基準:動物移行試験のデータ（外国を含む）から、食品衛生法の畜産物の残留基準の遵守が確認できる農薬（省令で設定）暫定基準:基準化の対象農薬のうち、動物移行試験のデータにより食品衛生法の畜産物の残留基準が確認できない農薬（通知で設定）後日、動物移行試験のデータを入手し、科学的根拠に基づいた基準設定が可能な場合は、本基準（省令化）に引き上げる。