水産資源の管理と培養: 沿岸漁業資源の現状と動向

摘要

本研究集会全体を通じて話題提供の対象となった魚類資源の現状と動向について，「平成17年度我が国周辺水域の漁業資源評価（魚種別系群別資源評価ダイジェスト版）」（http：／／abchan. job．afffc．go．jp／digests17／index．html）等により紹介した．マアジ（太平洋系群）：漁獲量は1980年代に増加傾向を示した．1996年の8万トンを頂点とし，その後は減少傾向に転じた．2000年，2001年は増加して5万トン以上であったが，2002年以降は5万トン未満で推移している．最近年の資源量は約10万トンと推定されており，動向は減少傾向にある．近年，東シナ海の産卵海域からの輸送と，太平洋、日本海側への加入機構について，水産研究所、大学による共同研究が進んでおり，高精度の輸送モデルの構築が進んでいる．