ピログルタミルぺプチドの機能研究を支援するぺプチド合成

摘要

グルタミンは加熱によって容易に環化してピロダルタミン酸に変化する.同様にN末端にグルタミンをも っぺプチドもピログルタミルぺプチドに変化する.ェ 業的規模で調製された小麦グルテンの加水分解物中に は，その食品加工の課程でピログルタミルぺプチドが 生成されることが明らかになり，動物ゃヒトに対する 様々な機能が研究されている1リ>.最近のW究からピ 口グルタミン酸（pGlu)を含むジペプチドあるいは トリべプチドが一部の機能を担っていることが指摘さ れた4—そこで，肝臓を傷害から保護するような機 能をもつぺプチドに焦点を絞ったプロジェクトが立ち 上げられ，それらぺプチドの機能研究のために動物実 験が計両された.この実験のためには，比較的大量の ペプチド（数百mgからgスケール）が必要になる. 動物への投与には化学合成したぺプチドでも利用でき る.そこでペプチド合成屋の出番になり，レゝくつ力> のジぺプチドとトリペプチドを化学合成することになった（図1).