雑穀王国岩手県、特に花巻市における 取り組み状況と振興企画の推進

摘要

キビ、ァヮ、ヒェといった雑榖は、かっては日 本各地で栽培され、庶民の食文化として大切に引 き継がれてきた。しかしながら、戦後における社 会環境の変化に伴って、食への価値観や食習慣を 変え、主食は白米にとって変わり、国内における 雑穀生産は衰退の一途をたどってきた。しかしな がら、近年、食の安全、安心が求められる中で、 人々の健康志向とも相まって、日本古来から食さ れてきた雑穀を取り巻く環境や市場も拡大傾向にめる。