西条柿の悪酔い防止効果とt六次産業化の試み

摘要

柿は牧歌的な日本の風景によくマツ チし、昔から日本人の心に安らぎを与 えてくれる果物の一つである。「古事記」(712年）などには、柿という文字が 人名や地名に記載されていることから、 奈良時代にはすでに柿があつたと考え られる。西条柿（写真1)は、180g程度の 重さで細長い形をして、果皮が黄色く 溝が4つある10月上旬から11月中旬 までが熟期の完全渋柿である。糖度 が18°から20°に達し、肉質のなめら カゝさにおいて国内ではトップクラスの品 質を誇り、その評価は非常に高い。し かし、渋柿で脱渋を伴うためエチレン により軟化し日持ち性が悪く出荷市場 が西日本に限られるのが欠点である。