RAPD (Random Amplified Polymorphic DNA)法 を用いた多型解析の活用

摘要

食品の安全性確保において，有害微生物に起因 するリスクの低減は極めて宽要な課題であり，コ ンプライアンスゃ消费者の食に対する安全、安心 への関心の高まりから，問題が発生した場合には 正確かつ短期間で解決しなければならない。また，問題となる汚染源の調査にあたっては， 製造に関する重要管理点を見直すと共に，検出さ れた微生物を同定し，その情報を用いて汚染経路を特定しなければならない。近年，DNAシーケ ンサ一と配列データベースの普及によって，従来 よりも精度が高い遺伝子解析法による同定法が広 く導入され，企業の衛生管理の現場でも使用され るようになった。しかしながら，一方では十分な 知識を持っていないことによって誤った結果を導 き出したり，BLASTデータベースが更新された ことによって，以前に検索したものと結果が異な つてしまい，比較ができない等の現象がみられて いる。このような状態になった場合には，適切な 対応がとれなくなる恐れがある。