トマト根城の加温はマグネシウム吸収促進により葉の黄化を改善する

摘要

日本のトマト生産を高収量化するためのひとつの方策として、ロックウール培地を用いた養液栽培により、長期間にわたり多段栽培することが考えられる。 このような栽培法については、多段栽培になればなるほど、植物体の維持管理が困難となり、培養液管理についてもノウハウが必要となるため、普及が進まない一因となっている。 　 また、トマトの最適な生育温度は、品種によっても異なるが、昼温25～30℃、夜温10～20℃の範囲とされている。そこで、長段栽培では、周年栽培を行うため冬季の暖房が必要となる。 しかし、現在の原油高の現状にあっては、省エネルギーでトマトを好適な状態に保つ手法の開発が求められている。