毒液栽培における肥料成分の量管理法

摘要

養液栽培は、高い生産性、再現性、省力化など多くのメリットがあり、徐々に設置面積が増加している（平成17年調査で1，634ha）。 養液栽培の培養液管理は土耕栽培の施肥とは感覚が異なる。 それは、養液栽培で用いる培地は少量であり、土壌のように緩衝能が大きくないためである。 精密に管理することで作物の成長をコントロールできる一方、ミスが及ぼす影響も大きい。 養液栽培では植物が根から吸収する元素（窒素、リン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、硫黄、ホウ素、鉄、マンガン、亜鉛、銅、モリブデン等）を水に溶かした培養液として与える。 姶液のタイミング、水およ　び肥料成分の量、成分の比率や濃度等をどう調整するかによって、作物の生育や収量、品質が左右される。