EODheating処理による 切り花、鉢花の省エネ栽培技術

摘要

植物の成長に影響を与える環境要因として、温度、日射、日長、co2、湿度、風、根 圏養水分などが挙げられる力《、その中でも温 度は花きの生育および開花に大きな影響を与 える環境要因である。そのため多くの花き園 芸植物の施設栽培では、生育適温を保っため に冬期の暖房が欠かせない。国内の花き施設栽培は、近年、暖房に欠か せない石油価格の高騰により圧迫されており 厳しい状況が続いている。花き施設栽培の中 で、光熱動力費の占める割合は年々増加しており、2007年には20%に達しており、暖房に かかる光熱動力費の増加が問題となってい る。また、2005年度の農林水産分野におけ る燃料消費によるC02排出量は1,364万t、こ のうち施設園芸分野における重油由来のC02 排出量は611万tと全体の45%を占め、1990 年度比で2倍以上に増加している。これらの ことから施設内での温度制御を低コストで効 率的な温度管理技術の開発が望まれている (林，2007) .