ンバイォ電子デバィス（g-BED)創製への挑戦

摘要

「グリーンバイオ電子デバイス（g-BED)創製への挑 戦」と題したワークショップ（WS)を開催した. g-BEDとは，造語の，green-BioElectronic Devicesの略 称である.人口の増加や絶え間ない経済活動によって， 人類は深刻なエネルギー不足や環境破壊といった問題に 直面しつつある.近年，そのような課題に対して，生物 が獲得してきた巧妙なシステムゃタンパク質などのバイ ォ素材を解析し，上手に活用することで，生体分子に做つ た効率の良いエネルギ一獲得システムの構築や低環境負 荷な製造技術の開発が行われている.特に，バイオナノ 技術を先進電子デバイスの設計や製造へ応用すること で，従来にない革新的かつ環境にやさしい新規デバィス (グリーンバイオ電子デバイス）の創製が可能と思われ， それらを利用した製品は，将来の我々の生活様式を一層 快適化し，同時に省エネ、省資源化へとつながる生活環 境を人類に提供できうるものとして期待される.本WS では，以上の観点から，バイオナノプロセス技術や，バ ィォとエレクトロニクスの境界技術に重点をおき，それ を応用した新規デバィス創製への研究事例を紹介し，本 研究領域の将来展望について議論することを目的とした.まず，オーガナイザーの安枝（味の素）から，上述の 開催趣旨が説明されたのち，講演が開始された.