創立百周年を迎えた森林総合研究所のお宝 －ペリー提督の献上品といわれる木材

摘要

独立行政法人森林総合研究所（旧林業試験場）は，1905年11月1日に創立され，今年2005年に記念すべき百周年となった。 一世紀にわたり森林研究に果たしてきた役割とその研究業績が森林総研にとっての宝であろう。 しかし，ここでは，世にいうお宝，すなわち珍しぐて貴重な物品について苦いておきたい。 森林総研は，ペリーが来航した際幕府に献上したとされる米松（ベイマツ）材2点を保有している。 お宝というからには真贋鑑定が要求ざれる。 ペリーの献上品であるという証拠を求めて探索を進めたが，確かな物証は出てこなかった。 以下，調査の過程で判明したことと，生じてきたいくつかの疑問点について記す。