大規模黒毛和種繁殖肥育一貫農場におけるBVD-MD持続感染牛清浄化対策

摘要

BVD-MDについては、本誌コラムで（有）シェパー ドの蓮沼先生が毎月詳しく連載されていましたので、 皆さん、よくご存知だと思います。簡単におさらいし ますと、この病気の症状は、急性感染、異常産、持続 感染牛（PI牛）、粘膜病と大きく 4つに分かれます。 急性感染は、免疫を持たない牛への感染で発症し、発 熱、咳、鼻汁、下痢などを示します。また、増体や乳 量の低下を呈し、特に重要なのは他の病気を増幅させ ること（パスッレラなど細菌の二次感染による呼吸器 病の悪化など）が考えられます。通常の急性感染の場 合は、二次感染が起きなければ2週間程度で自然治癒 すると言われています。