MPS抗病性育種ランドレース豚および一般ランドレース豚に おける免疫関連分子の比較

摘要

豚マイコプラズマ性肺炎（MPS)は， Mycoplasma hyopneumoniae (M. hp)〖こよりラIさ 起こされ，その特徴的病変はブタ肺前葉部分 に多く生じる。この病変はM.hpに対する宿主 免疫の過剰反応により生じることが知られ， この反応には自然免疫に関与するパターン認 識受容体（TLR)のTLR2およびTLR6が重要な 役割を果たしていることが示唆されている。 更に，MPS感染実験において，MPS肺病変面積 が多いほど，TLR2発現量は多いことが既報さ れている。今回，病変の程度が既知であるMPS 抗病性育種宮城県ランドレース種系統豚「ミ ャギノ L2」(LA)と一般ランドレース種脉（LB) の肺を用いて，TLR2およびTLR6や，各種サ ィトカインのmRNA発現量を調査し，既知で ある病変スコア（肉眼、組織）とM. hp抗原量 と共に比較を行なった。