そこが知りたい！繁殖和牛の飼養管理(5) －生産性向上を目指して－

摘要

初乳を飲む前の子牛は免疫力がありません。したがって、ばい菌に対する抵抗力がなく、感染しやすい上に重症化します。ですから、ふかふかのワラなどを敷いた乾燥した場所に置くことが最良です。生まれてすぐにばい菌に感染すると、病原性大腸菌ならすぐに、クリプトスポリジウムなら生後5日くらいに激しい下痢を発症して、死ぬことも稀ではありません。また、他の子牛の体や糞便との接触があると、子牛しか持っていないばい菌の感染の確率が高くなります。少なくとも子牛の免疫力が十分につく生後3日くらいまでは、綺麗な環境で飼いましょう。