グローバル食品メーカーのトップ10へ R&D資源は全社戦略に400%投入へ

摘要

「確かなグローバルカンパニー」を目指す「2011-2013中期経営計画」を味の素が発表した。成長ドライバー育成の第1はグローバル成長。新興国.途上国を中心に成長を加速する。第2はR&Dのリーダーシップ。成長を担う全社戦略テーマに40%のR&D資源を傾斜投入する。味の素が2011年2月25日、「2011-2013中期経営計画」 発表記者会見を都内で開催し、伊藤雅俊社長が「2011-2013中期経営計画成長と構造強化一確かなグローバ ルカンパニーへ一」と題した発表を30分余り行った。まずは「2008-2010中期経営計画」を振り返り、売上高、 営業利益ともに中計目標は未達成であったことを話し た。2010年度（2011年3月期）の「計画値—見込値」は それぞれ、売上高が1兆3500億円—1兆2070億円、営業 利益が800億円—690億円、営業利益率が5.9% —5.7% だった。原料価格への対応力およびバルタ事業の安定化 の課題に対応するため、09年度から抜本的な構造改革 に着手した。安定的な利益成長に向けて、今後も「成長」 と「構造強化」の両輪を強力に推進するとし、2011-2013中期経営計画のテ一マに組み込んだと話した。