飼料用米、麦、製茶残さを組み合わせた飼料給与が 暑熱期肥育豚の枝肉および肉質成績に及ぼす影響: 農家実証試験の結果

摘要

演者らは，必須アミノ酸であるリジ ンをトウモロコシょりも多く含むなどの飼料 用米および大麦の特性と，国内で生産される 低利用資源（製茶加工残さ）の機能性特性を 有効に活用して，肥育豚の暑熱対策技術を確 立することを目標として検討を進めている。第98， 99回大会では，肥育後期飼料で，大麦 を15%,製茶加工残さを1%に固定し，トゥ モロコシの代替として玄米の配合割合を 40%まで増やしても飼養成績，肉質成績に悪 影響を及ぼさないことなどを報告した。本演 題では，肥育後期に飼料用米40%,大麦15% および製茶加工残さ1%を配合した飼料を利 用して，佐賀県内の養豚農家において，暑熱 期における肥育豚への給与試験を実施し，ト ゥモロコシ主体の慣行飼料との飼養成績，肉 質成績の比較を行った。