メロン黄化えそウイルスのSRNAの特性

摘要

Melon yellow spot virus は日本のメロソ（Cucumis melo）に最初に発生したウイルスである朽　 木ウイルスと既報のトスボウイルスには粒子形態に差異が認められるが，本ウイルスほミナミキイロアザミウマ（Thrips palmi)により永続伝搬され，本ウイルスとMelon yellow spot virus(WSMoV)のヌクレオキャブシドプロティソ（N）にほ血清学的関係が認められ，かつS RNAの3′末端側の相補鎖にNがコードされていることから，本ウイルスはTospovirus属に属することが明らかになっている．しかし，既報のトスボウイルスはこれら以外にも共通した特色をSRNAに持っていが．本ウイルスのS RNAがこうした特色を持つかを調査するために，S RMの全塩基配列を明らかにして遺伝子解析を行った．台湾のPhysalis minimaより分離されたPhysalis severe mottle virus（PSMV）のS RNAの全塩基配列が，最近明らかにされた1り　 PSMVはその諸性状は明らかでないが，トスボウイ．ルスに属するウイルスである．本ウイルスとPSMVのNのアミノ酸配列を比較した結果，高い相同性（99．6％）が認められたことより，本ウイルスとPSMVは複近縁であると推定されたので，両ウイルスのSRがAの比較解折も行っま.