国際コメ年記念国際シンポジウム「世界イネ研究会議」へのお誘い

摘要

先般，西アフリカから来た研究者が「コメほアジアだけのものではなく，地球全体で重要なんですよ」と熱く語った．今年は，国連が制定した国際コメ年である（http：／／www．fao．org／rice 2004／jp／index－jp．htm）．筆者も含め，日本の水田、稲作研究者にとってほ，コメの生産調整以来，依然として稲作研究の展望を開き難い状況が続いているが，そうした中で国際コメ年は，我々が水田、稲作研究の伝統をもとに，いま何をすべきかを考える絶好の機会を提供してくれた．ここで紹介する世界イネ研究会議（World RiceResearch Conference）も国際コメ年の中で最も重要なシンポジウムの一つとして位置づけられている．このシンポジウムは，農水省関連の研究機関と国際稲研究所（IRRI）が共同開催するものであり，この日本開催にほ，これまでの水田、稲作研究の蓄積に対する評価はもとより，今後の稲作研究の展開に対するイニシアチブの発揮への期待も込められている．