急潮の発生、伝播磯構と定置網の被害防除

摘要

日本海の定置網漁業は，対馬暖流域に生息する魚介類を中心とした海り華に恵まれ発展してきた。一方，若狭湾から佐渡島周辺にかけての日本海中部海域では，近年になって，急潮（沿岸部における突発的な速い流れ）による漁具被害が頻繁に発生し，定置網漁業の経営を圧迫する大きな要因となっている。こ暁め，新潟県水産海洋研究所，富山県農林永産総合技術センター水産研究熱石川県水産絶食センター，福井県水産試験場，京都府立海洋センター，神奈川県永産技術センター相模湾試験場，東京海洋大学海洋科学部，九州大学応用力学研究所及び水産総合研究センター日本海区水産研究所の9機関が連携して，平成18年度から急潮被害を未然に防ぐための共同研究に着手した。