加入量当たり産卵資源量を用いた周防灘マコガレイの資源管理

摘要

周防灘は瀬戸内海の最西部に位置する山口，福岡，大分の三県に囲まれた海域である（Fig. 1）。 マコガレイPleuronectes yokohamaeは主に小型底びき網および刺網により漁獲され，この海域の重要魚種の1つであり，その資源維持と漁獲量増産のため資源管理型漁業と種苗放流が実施されてきた。 2004年11月「周防灘三県小型棟船底びき網漁業対象種（カレイ類，ヒラメ，クルマエビ，シャコ，ガザミ）資源回復計画」が策定され，マコガレイはその対象魚種の1つとなり，小型底びき網で漁獲された全長15cm以下の小型魚の水揚げ制限，小型底びき網の休漁期設定などが実施されている（http：／／www.jfa.maff.go.jp／sigen／syuboukosoko.htm）。 周防灘におけるマコガレイの資源動向の把握および資源管理法の確立は重要な課題となっている。