酪農とちぎにおける受精卵移植の取り組み

摘要

栃木県は北海道に次ぐ酪農県で、約6万頭の乳 牛が飼養されている。当組合は平成13年8月に 県内の6酪農協が合併し、組合員数860名、乳牛 頭数3万9千頭、生乳生産21万トンと、国内最 大規模の酪農協としてスタートした。当県には共 済組合はあるものの、診療所を持たず、開業獣医 師が一般診療、人工授精や受精卵移植を行ってい る。以前は当組合も一般診療を主に業務を行って いたが、平成17年4月から、生産性向上を目的 として、一般診療は開業獣医師に依頼し、繁殖検 診、乳房炎防除、受精卵移植の3本柱で事業を開 始した。今回は現在までの取り組みと今後の課題 について述べたい。