アカギ駆除処理こよるアカギ占有率の変化とアカギの萌芽抑制対策

摘要

小笠原諸島の母島には、湿性系の高木林が発達しているが、ここ20年来外来植物のアカギの繁殖が旺盛で、侵入密度（以下占有率）が急激に高まっている。 このまま放置しておくと、在来の高木林は衰退し、アカギ1種の構成からなる単純な森林に置き替わってしまう。 この弊害を除去するために、関東森林管理局東京分局（以下東京分局）では、母島の国有林において2002年度から、アカギの駆除事業（巻き枯らし，伐採）を実施している。 この駆除事業の実施他において、駆除実施前，実施後のアカギ占有率の変化を調査した。また、その処理に伴って発生する旺盛なアカギの萌芽を抑制するための試験区を設定して、アカギの萌芽抑制対策についても検討を進めている。