鹿児島県における茶の環境保全型 施肥技術開発の取り組み

摘要

鹿児島県は全国屈指の農業県で、年間平均気温約18°C、年間降水量約2，300mmの 恵まれた気象条件の下"、全国でも上位の 生産額を誇る畜産や茶をはじめ、野菜、花 卉、果樹等の様々な作物が生産されていま す。一方、近年全国的に農業地帯周辺におい て、施肥や家畜排せつ物に由来する硝酸性 窒素による地下水や河川などの汚染が問題 が取りざたされている中、本県の農業地帯 周辺でも同様な事例2)がみられ、その低減 対策が求められてきました。このような情 勢の中、本県では豊富に産出する多量の家 畜ふん尿の堆肥化による有効活用技術の開 発を行う一方で、各種作物に応じた環境保 全型の肥培管理技術の開発に取り組んでき ました。