家畜改良センター（岡崎牧場、兵庫牧場）における鶏改良業務等について

摘要

独立行政法人家畜改良センターは、家畜改良の推進、 飼料作物種苗の生産、供給、畜産新技術の開発、実用 化、普及、牛の個体識別業務等を中心業務としている。組織としては、本所（福島WiS郷村）の他に全国に11牧場を擁し、各牧場で牛、豚、鶏等の各畜種ごとの 役割分担に従った業務を展開している。鶏については、愛知県にある岡崎牧場で卵用鶏の業 務を、兵庫県にある兵庫牧場で肉用鶏に関する業務を 行っている。両牧場では、最新の育種理論とともに、遺伝子解析 技術等も活用した育種改良を実施し、生産性能の優れ た特徴のある系統の作出（系統造成）を行い、造成さ れた系統を交配利用し、国産鶏種「はりま」、「たつの」、「岡崎おうはん」といった銘柄鶏を開発し、民間とも 連携しながら、その増殖、普及を進めている。 また、地鶏等の開発、生産を行っている各県にも、在来種造成用の育種素材、在来種との交配利用の相手方 となる生産性の高い品種、系統を提供するとともに、 各県の開発、生産状況のとりまとめ資料等の情報提供、 育種改良等に関する技術指導、地鶏、銘柄鶏シンポジ ユウムの開催等、各種サポート活動を行っている。